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『アガルタ通信』

『アガルタ通信』

UNSURPASSED MASTERS VOL.17

1999年 UNKNOWN @ Gクレフ
参加メンバー:濱雅寛(g)山田賢(g)西村伸雄(tp)河合伸哉(ts)瀬尾高志(b)
 
日時の書いていないテープが見つかった。メンバーや演奏曲から考えると三輪dsの時期で、三輪が欠席の時のリハだと思う。この頃はメンバー全員が集まるのは難しい時期だったと思う。

いきなりワウワウ大会でテープは始まる。アガルタ通信はワウワウ・ペダルを使用する者が3人もいるので3人がいっぺんにワウワウやっちゃうと物凄い事になってる。まあ調整とかしているのだろう。しばらくワウワウしてると、今度は瀬尾がエレキ・ベースを弾き始める。当時は確か俺のベースを貸していたと思う。芯のあるけっこう良い音だ(俺のベースだ!)瀬尾bが調子に乗ってスラップまでしている(笑える)。河合tsが指慣らし(口慣らし?)でデタラメ風フレーズをパラパラ出してきた。今回ドラムが無いので各人の音が聞き易い。
『プレリュード』のリハーサルに入る。なんとこの曲1曲に30分以上かけて打ち合わせをする。まずベース・パターンを指示し曲の展開を解説。瀬尾b参考音源を聴いていないらしく簡単なフレーズにてこずる。しばらくベース・パターンの練習。その上に乗せて西村tpのテーマらしきものをかぶせる。各セクッションに分け、細かく演奏形態を設定していく。しばらくリズム・セクションでグルーブをつくり河合ts、西村tpのアドリブする。演奏が終わりギター2人の役割分担を相談し濱が基本的にカッティングする事に決定。通しで1回演奏する。テーマがやや弱い(自信がないのか?)ドラムが無いのでやり辛そうだ。通しで2回目、河合tsのソロが始まるが、いまいち曲に乗らない、急にドラムが入る(西村tpが叩いている)。やはりdsが入ると輪郭がハッキリするので聴いていても『ホッ』とする(笑)山田g今日初めてのソロ。途中で終わり瀬尾bが『今みたいのでいいですか?』濱g『いいけど同じフレーズばかりじゃつまらないから少しは変えろ』
この曲は大きく分けて3つのセクッションがある(あくまでレコードの話だけど)これの2番目の練習。テーマを西村tp、河合tsでハモらせる。この練習だけでも10回くらいやってる(俺達こんなに練習してたんだなあ)このセクッションに入るタイミングを瀬尾bに細かく説明。こういう説明とリハの積み重ねが後に瀬尾bが言う『アガルタ独自の語彙』となっていくのだろう。テーマ部のハモリのタイミングも細かく指示。今では考えられない事だが、いちち説明し西村の希望を聞く。3つ目のセクッションの練習も同じようにベース・パターンの説明、入るタイミング等全部指示し全体の流れもある程度、決定する。
『It'sAboutThatTime』の練習に入る。瀬尾bがウッド・ベースに持ち替える。やはりウッドの方がしっくりくるのか音に勢いがある。『半拍ずらしてきてるよね』『テキトーにやってんじゃねえの?』『3小節単位と2小節単位でぶつかる』『面白いよね』『そこがカッコ良いんだ』『レコードと同じフレーズは吹きません』『どうやってはじめるンですか?』等々
これも3つくらいのパターンがある。一応やってみる事に・・西村tpこの曲が好きなのか良いフレーズが出る。山田gマクラフリン風ソロ。終了後に瀬尾bがパターンの切り替え方の質問をする。『空気を読んでやるんだよ!』『お前が変えてもいいから』瀬尾『合図とかないんですか?』濱・西村『合図!?』 
まだ音や雰囲気だけで展開を変えたり、別な展開を自分で作ったりするには時間がかかるバンドの状態だった。


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